尿のおはなし
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日本でも前立腺がんの発症が増加の傾向にあります。病気に対する正しい知識を広げて不安を解消し、病気の早期発見、早期治療を行うことが大切です。

Q1 前立腺がんってあまり聞かないけど、日本人には少ないんじゃありませんか?

Q2 前立腺がんってずいぶん増えているんですね。私は52歳ですが、そろそろ心配しなければいけない年齢なんでしょうか?

Q3 最近トイレが近くなった気がして、前立腺肥大症を心配しています。
肥大した前立腺が「がん」になる可能性もあるんですか?
症状の違いはどうなんでしょう。

Q4 検査はあまり好きじゃないですよ。
前立腺がんの検査って大変なんですか?

Q5 前立腺がんと言われました。前立腺がんの進行のスピードって早いんですか?

Q6 どうすれば前立腺がんは治るんでしょう?
やっぱり手術ですか?

Q7 内分泌療法について詳しく知りたいのですが、ホルモン剤と何か関係あるんですか?

Q8 前立腺がんにはなりたくないので、予防法する方法はありますか?


1.前立腺がんってあまり聞かないけど、日本人には少ないんじゃありませんか?

1.前立腺がんはもともと欧米に多く、アメリカでは男性で最も多い「がん」です。日本では欧米の1/10~1/20といわれ、発生率の低いがんと考えられていました。
しかし、ここ最近日本でも、前立腺がんが急増しているのです。
その原因としては、食事など生活習慣の欧米化や検診の普及、社会の高齢化などが考えられます。

2.前立腺がんってずいぶん増えているんですね。私は52歳ですが、そろそろ心配しなければいけない年齢なんでしょうか?

2 前立腺は、男性だけが持っている臓器です。前立腺がんは、老化により性ホルモンのバランスがくずれたり、環境や食生活など種々の要因が加わって発生する病気といわれています。したがって、50歳代ごろから現れはじめ、発生の平均年齢は70歳くらいといわれる男性高齢者のがんです。

3.最近トイレが近くなった気がして、前立腺肥大症を心配しています。

3 前立腺がんと前立腺肥大症はその主な発生場所が異なっていますし、性質も異なる別の疾患です。でも症状は頻尿、排尿困難、残尿管など両者ともよく似ています。ただし、前立腺がんは、初期にはほとんど自覚症状がないので注意が必要です。

4.検査はあまり好きじゃないですよ。

4 前立腺がんは、比較的簡単な検査で発見できます。問診のあとに行われる検査は、直腸指診やPSA(がんになると血液中に増加する前立腺特有の物質)のそくてい、またもう少し詳しく調べる場合には直腸からの超音波検査などがあります。それで疑わしい場合に針生検を行います。その結果がんと判明すれば病気の進行具合を調べるために、MRI、骨シンチグラフィーなどを行います。

5.前立腺がんと言われました。前立腺がんの進行のスピードって早いんですか?

5 前立腺がんは一般的には発がんしてから臨床的ながんになるまで、40年近くかかるといわれるほど成長速度が遅いがんです。前立腺がんは病気の進行程度により、ABCDの4つの病気に分類されますが、初期の段階には自覚症状がありません。骨の痛みなどで初めて気がつく場合も多く、残念ながら診断が付いた時にはすでに進展がんや転移がんとなっている人が7~8割にのぼっていました。ただし、検査の進歩でこういった進行したがんは減ってきています。

6.どうすれば前立腺がんは治るんでしょう?

6 早期がんでは手術をしますが、病期(ステージ)が進んでいる場合は手術はしません。前立腺がんの治療法は内分泌療法、外科療法、放射線療法、化学療法などです。また、がんの病期と悪性度に合わせて、これからの治療法を組み合わせて行うこともあります。
早期がん(AB期)では前立腺を摘除する全摘徐術を主に行います。

7.内分泌療法について詳しく知りたいのですが、ホルモン剤と何か関係あるんですか?

7 内分泌療法とは男性ホルモンの働きを抑える治療法で、95%の人はこの治療によく反応しています。もともと前立腺がんは、亜dン性ホルモンの影響を受けて増殖するので、男性ホルモンを断つか、女性ホルモンを投与することでがんを抑えます。内分泌療法にはいくつかありますが、最近は男性ホルモンを作る過程を押さえるLH-RHアゴニストという薬剤を4週or12週に1回注射する治療法が主流になってきています。

8.前立腺がんにはなりたくないので、予防法する方法はありますか?

8 残念ながら予防の決め手はありませんが、緑黄色野菜を毎日とるように心がけ、肉食を控えたり、度の強いお酒を避けるなど日常生活に気を配ることは大切です。しかしなんといっても、早期発見・早期治療がこの病気の決め手になり、適切な治療を受けることで長期にわたって良好な病後を過ごすこともできます。50歳になったら、年に1回くらい検診を受けることをおすすめします。