アトピー性皮膚炎は、顔や首、ひじの内側やひざの裏側などに湿疹が左右対称に現れ、放っておくと全身に広がっていきます。非常にかゆいのが特徴です。
よくなったり、悪くなったりを繰り返しながら慢性に経過します。
気管支喘息、アレルギー性鼻炎などにかかりやすい傾向があります。
汗をかくと刺激物質が入りやすくなります。 |
ストレスは肌のコンデションを悪くします。 また、ストレスから無意識にひっかいてしまうことがあります。 |
石鹸は肌に優しい弱酸性のものを |
爪は清潔に、ひっかいて肌を傷つけないようにしましょう。 |
入浴後、肌が乾く前に保湿剤をたっぷり塗りましょう。 |
ダニ、カビ、ハウスダストは、アトピー肌の大敵です。 |
肌に触れるものは、吸湿性のよい木綿が一番
|
過度の暖房、乾燥、飲酒、長時間の入浴は、身体がほてるので注意しましょう。 かゆいときは患部を冷やしましょう。 |
アトピー性皮膚炎の治療には、発疹・赤み、かゆみを引き起こすヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬(のみ薬)と、皮膚の炎症を抑えるステロイド外用薬(塗り薬)を用います。皮膚の炎症とかゆみのコントロールを上手くできるようにするのが治療の目的です。多くの抗ヒスタミン薬には副作用として「眠気」がありますので、服薬中は、自動車運転など危険な機械の操作はひかえなければなりません。また、ステロイド外用薬には、にきび、おでき、皮膚萎縮、多毛などの副作用がでることがありますので、症状が変わったなと感じたら、すぐに医師に相談しましょう。
アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の代表と思われており、食べ物、ダニなどに注意すれば治ると誤解されていることが多いようです。
もちろん、アレルギーも1つの原因ですが、ドライスキンといった遺伝的な体質や、乾燥、発汗、ひっかくなどの環境による影響も重要です。