平成23年度がん検診の内容
自覚症状がないときに、がん検診をうける習慣が大切です。 がんによる死亡が増え続けています。
わが国では、がんが死亡原因の第一位を占めるようになってから約30年が経過しています。
平成21年の死亡者数はおよそ114万人ですが、そのうちがんによる死亡者は34万人で、日本人の3人に1人ががんでなくなっている計算になります。
一方、診断と治療の進歩により、一部のがんでは早期発見、早期治療が可能となってきました。がん検診はこうした医療技術に基づき、がんの死亡率を減少させることができる確実な方法です。
がん検診の内容 自己負担金:健診ごとに500円
事業 | 受診回数 | 対象 | 内容等 |
---|---|---|---|
胃がん検診 | 年度に1回 | 40歳以上の名古屋市民 (昭和47年3月31日までに生まれた方) |
① 問診 ② 胃部エックス線検査 |
大腸がん検診 | 年度に1回 | 40歳以上の名古屋市民 (昭和47年3月31日までに生まれた方) |
① 問診 ② 免疫便潜血検査(2日法) |
肺がん・結核検査 | 年度に1回 | 40歳以上の名古屋市民 (昭和47年3月31日までに生まれた方) |
① 問診 ② 胸部エックス線検査 必要な方には喀痰細胞診 |
前立腺がん検診 | 年度に1回 | 50歳以上の名古屋市民 (昭和37年3月31日までに生まれた方) |
① 問診 ②PSA検査 |
自己負担金は平成23年度の金額です。
検診の結果、精密検査が必要とされた場合や病気が発見された場合などの検査料、治療費は医療保険扱いとなり別途料金が必要となります。
検診の結果は今後の検診事業に役立てるため、名古屋市に情報提供されます。
健診の申込方法
1. 直接電話で「名古屋市の〇〇の検診を希望」と伝え、予約してください。
2. 予約した日時に、保険証など、住所、生年月日がわかるものを持って受診してください。
がん検診の目的
がん検視の目的は、無症状のうち「がん」を早期に発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減少させることです。
早期のがんは、無症状の場合が多く、がん検診を定期的に受けることが大切です。
がん検診は受診者に対して、「要精検」と「異常なし」に判定します。「要精検」とされた人を精密検査へ導き、「がん」が発見された場合は、治療へとつなげるものです。
精密検査や治療を受けない場合は、早期発見、早期治療のチャンスを逃すことになりかねません。
名古屋市では、受信された方の検診結果等の情報を把握、分析し、今後のがん対策の推進に役立てています。
胃がん
名古屋市の胃がんの検診方法(胃部エックス線検査)
バリウム(造影剤)と発泡剤(意を膨らませる薬)を飲み、エックス千で胃の形や粘膜を観察します。
胃がんだけでなく良性の潰瘍やポリープも発見できます。
大腸がん
名古屋市の肺がん(結核)の検診方法(胸部エックス線検査と必要な方に喀痰細胞診)
大腸にがんやポリープなどがあると、出血がみられることがあります。検便により、大腸内の出欠の有無を調べます。精度を上げるため、2日分の便を検査します。字や歯茎からの出血でも陽性になることがありますが、陽性と判定された人は必ず精密検査を受けるようにしましょう。
肺がん
名古屋市の肺がん(結核)の検診方法(胸部エックス線検査と必要な方に喀痰細胞診)
胸部エックス線検査では、肺全体のエックス線撮影をします。
たばこを長い期間、多く吸っている方や血痰のあった方には喀痰細胞診も行います。
この検査は、痰を採取し、気管支などから混じり出るがん細胞の有無を調べるものです。
前立腺がん
名古屋市の前立腺がんの検診方法(問診、PSA検査)
PSAとは、前立腺がんになると血液中に増加する物質であるため、PSA値が高いほど前立腺がんが疑われます。
ただし、PSA値が高ければ、必ずがんであるというわけではありませんし、逆にPSA値が正常の場合でも前立腺がんが発生していないということにもなりません。あくまでも、前立腺がんをはっけんするきっかけとなる指標です。