イボの治療について
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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

”イボ”という言葉の意味

”イボ”は皮膚に限らず”ものの表面にできた突起物一般”を意味する俗語で、専門用語としては疣贅(ゆうぜい)という言葉が使われます。あくまでも見た目の話ですから、皮膚についても俗語的にいう”イボ”の中には原因も性質も異なるいろいろな皮膚の突起物が含まれてしまいます。これが、いろいろな皮膚病が”イボ”と呼ばれる理由です。

とはいっても、多くはウイルス性疣贅で、ウイルスの感染でできる”イボ”という意味です。

アトピー性皮膚炎は、顔や首、ひじの内側やひざの裏側などに湿疹が左右対称に現れ、放っておくと全身に広がっていきます。非常にかゆいのが特徴です。

よくなったり、悪くなったりを繰り返しながら慢性に経過します。

気管支喘息、アレルギー性鼻炎などにかかりやすい傾向があります。

青年性扁平疣贅
直径2~3ミリくらいで、表面は平ら。
若い女性のおでこや口のまわりにできやすいが、子供でも見られる。
尋常性疣贅
手足の末端に多く出る。表面が凹凸しており、子供から大人にまでみられるが、子供に多い。
足底疣贅
足の裏にできる。圧力がかかるためにほとんど隆起しない。
尖圭コンジローマ
皮膚粘膜や陰部にできる。硬くならず、乳頭状、鶏頭状のイボ。
伝染性軟属腫
柔らかく光沢があるため一般に「水イボ」と呼ばれ、子供がプールなどで感染したりする。(伝染性軟属腫ウイルス)

 

治療に当たっては、くれぐれも素人判断せず、医師の診察を仰いでください。

イボは、赤くかゆくなって取れる?
イボはウイルス性ですので、もちろんうつります。でも、触っただけでは感染せず、切り傷などにウイルスが入ったときだけ感染しイボになります。
イボはカミソリで切り取っても、その傷口からまたウイルスが入り、再発することがあり、また傷跡が残ることもあります。
ですから自分勝手にイボを取るのは厳禁。必ず医師の診察を受けましょう。
イボの治療には、凍結、焼灼、腐蝕などで感染細胞を破壊する外科的療法のほか、内服薬によってイボのウイルスに作用する内科的療法があります。イボの種類や発症部位によって、適切な治療方法が選ばれます。

イボの治療が進み、消失が近くなると特に青年性扁平疣贅ではイボが赤くなり、同時にかゆみが出てきます。このとき、かゆいからとイボをかかないように注意することが必要です。消失は親イボからはじまり、周囲の子イボにおよぶことが多いようです。

ハトムギは昔から、煎じて飲むと肌荒れやそばかすに効くといわれていますが、イボを取るのにも効果的であることが知られています。

もともとインドシナが原産の植物で、ハトがよく食べるのでハトムギと名づけられました。ハトムギは医薬品名を「ヨクイニン」といい、約2000年前の中国最古の薬物書「神農本草経」にも記されています。日本では江戸時代から使われるようになったようです。

ヨクイニンは保湿効果にすぐれ、肌荒れ全般にも使われています。

いまでは、ヨクイニンの効果は医学的に認められ、エキスを錠剤や散剤にし、飲みやすくしたものが作られています。

 

ウオノメとタコ

イボのように見える皮膚病にはその他にもたくさんありますが、ウオノメ(専門用語では鶏眼(けいがん)とよばれます)やタコ(専門用語ではベンチ腫とよばれます)もその一つです。どちらも、履物が合わないなどのために、皮膚の一定部位に摩擦や圧迫などの異常刺激が繰り返し加わることにより硬くなったもので、ウイルスとは関係ありません。ウオノメ タコ

 

スキンケア

 イボのウイルスは正常の健康な皮膚には感染できず、小さな傷などがあるとそこから感染してイボをつくると考えられています。が異常を受けることの多い手足や肘膝、手荒れや髭剃り跡などの肌荒れに対するスキンケア、アトピー性皮膚炎など基礎疾患の治療を通して”イボ”のできにくい皮膚の環境作りをすることが大切です。